ドイツ

ハノーファー音楽演劇大学【声楽科修士1コース入試内容】

みなさんこんにちはTagです。今回は「ドイツへ留学したいけどどこを受験しよう?」と迷っている皆さんにハノーファー音楽演劇大学(通称: HMTMH)の情報をお届けします。大学の特徴や入試内容などが記載されているので留学先の大学を選ぶ参考になれば嬉しいです。

この記事は2022年6月時点の情報です。

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Contents

概要

ハノーファー音楽演劇大学(Hochschule für Musik, Theater und Medien Hannover)は、ドイツで最も有名な芸術・科学大学の一つです。芸術、教育、科学の各分野で国際的に著名な人物を含む約400人の教師が、世界各国から集まった1,500人の優秀な生徒の教育に尽力しています。

音楽、演劇、教育学、科学のバランスと、トップレベルと幅広い教育の両方における卓越性へのコミットメントが、そのセルフイメージの中核を成しています。

そのため、HMTMH33の学位プログラムを提供し、さらに多くのマスタークラスも設けています。ほとんどすべての分野で、芸術と学術のプロジェクトを相互に関連付けることにより、学際的な研究が行われています。

ウェブサイト: Hochschule für Musik, Theater und Medien Hannover

 

アクセス

住所: Neues Haus 1, 30175 Hannover

最寄り駅:
路面電車(1,2,3,7,8,9)
Hannover Hauptbahnhofから徒歩11分

バス(121,200)
Neues Haus停留所から徒歩1分

 

コース

ハノーファー音楽演劇大学には修士号取得のために1つのコースが準備されています。

Gesang/Oper-MA(声楽/オペラ科-修士)

声楽科修士のプログラムは、プロの歌手になるための準備します。特にパートスタディと舞台美術の分野を深化させ、実践重視の研修を行っています。学習プログラムの過程で、卒業生が適切なプロフェッショナルツールを用いてプロの現場に参入し、成功できるようなレパートリーを開発すること。また、学習プログラムの作品や地域の劇場との連携により、実践的な経験を積む機会もあります。また、国際的なオペラ界の著名人によるマスタークラス、ワークショップ、エージェンシーとのオーディションなども行われます。

オペラの分野では、高度な個別指導が特徴的です。歌だけでなく、パートスタディやシーンでも専門的な個別指導を行い、最高水準の芸術・教育的作業を保証しています。オペラアンサンブルでは、スタンダードなレパートリーでオペラを学びます。現在、オペラ歌手のプロフィールに、原語でオペラパートを演奏する能力は不可欠なものとなっています。そのため、ドイツ語やイタリアンオペラなどの外国語のレッスンは、少人数で行われています。

(ウェブサイトを参考・翻訳)

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声楽/オペラ科となっていますが、後述する受験内容をみるとオペラに力を入れていることがわかります。

教員一覧

オーストリアやドイツの大学ではほとんどの大学のウェブサイトに教員の連絡先が記載されています。こちらを参考にVorsingenなど申し込んでみてください。

Gesang教員一覧

Gesangのみの教員一覧はないため上記のリンクを開き、検索ボックスに「Gesang」と入力してください。教授はProfessor / Professorin für Gesangと書いてあります。

受験前に必ず受けておきたいVorsingenを解説Vorsingen / 受験準備 / メール連絡 / Vorsingen用メール例文 / 志望校に合格できる可能性があるかを知れる貴重な機会 / 合格の可能性を高める / Tagの音楽留学の大学記事では教員一覧のリンクを付けているので簡単に教授の連絡先に辿り着くことができます...

 

入試曲目・内容

様々な時代様式から下記の内容に準じたプログラムを準備すること

曲目

・オペラアリア6曲
・最低1曲のオラトリオアリア
・最低1曲の歌曲
・演劇作品の一場面をドイツ語で話し、演じる。(例: オペラ、オペレッタ、ジングシュピール、ドラマなど)または、テキストを伴う情景的即興(バラード、詩、モノローグ、散文など)最大3分

オペラアリアはモーツァルトのアリア1曲, イタリア語のスタンダードレパートリーからアリア1曲, 原語がドイツ語のアリア1曲, 1曲はレチタティーヴォ付きのものでなければならない。

1次試験

受験者は1曲選んで演奏。原則1曲ですが、審査員に指定された場合は追加で演奏することもあります。

2次試験

残りのプログラムから審査員に指定された作品を演奏すること。演奏後に審査員はテキストを使った朗読、演技を審査するか決定します。

 

ドイツ・オーストリアの音楽大学の多くは何種類かのコースを提供しているのが一般的です。コースが1つしかない場合はGesang科のみとなります。

しかし、ハノーファー音楽演劇大学ではGesang/Oper科を提供しており、声楽の3つの柱(オペラ、歌曲、オラトリオ)の中でもオペラに力を入れているのがわかります。

なんせオペラアリアが6曲ですからね。他の音楽大学のオペラ科と同等かそれ以上の試験内容となっています。

語学証明

ドイツ語を母国語としない受験者は語学証明を提出する必要があります。HMTMHは、学生(芸術学位プログラム)に欧州言語共通参照枠のB2レベルを求めています。入遅くとも学の際には、証明書を提出する必要があります。

語学証明に関してはこちらの記事をご覧ください。

オーストリア・ドイツの音楽大学受験に必要な語学証明を徹底解説みなさんこんにちはTagです。オーストリア・ドイツの音楽大学では講義は基本的にドイツ語で行われます。そのためドイツ語を母国語としない受験...

 

学費

学費は無料ですが、半年ごとに学期費として369.21€かかります。学期費はAStA手数料、学期チケットGVH、州全体の学期チケット、学生組合費、事務手数料から構成されています。

1€=130円とすると年間で約96,000円となります。日本の音楽大学は国公立だとしても年間で約600,000円かかります。

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日本の音楽大学の学費から考えたら信じられない金額です。さすがドイツ!

学期費は変動する可能性があるため実際に受験する際はこちらから確認してください。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はハノーファー音楽演劇大学の情報をお届けしました。この記事が受験校を選ぶ際にみなさんのお役に立てば嬉しいです。

またハノーファーは商業、工業の中心地として発展した都市ですが、緑豊かな一面も持ち合わせています。ハノーファー新市庁舎やヘレンハウゼン王宮庭園などが有名です。

今回は受験申し込みに関する情報(必要書類など)は省いています。志望校が決定し、実際に受験する際はご自身で大学のウェブサイトを確認してみてください。

schönen Tag noch!