ドイツ

ロベルト・シューマン大学デュッセルドルフ 【声楽科修士4コース入試内容】

みなさんこんにちはTagです。今回は「ドイツへ留学したいけどどこを受験しよう?」と迷っている皆さんにロベルト・シューマン大学デュッセルドルフの情報をお届けします。大学の特徴や入試内容などが記載されているので留学先の大学を選ぶ参考になれば嬉しいです。

※この記事は2022年7月時点の情報です。

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Contents

概要

ロベルト・シューマン大学デュッセルドルフでは40カ国以上から集まった約850人の生徒が教育を受けています。45人の常勤・非常勤教授と200人以上の講師陣が、最高レベルの個別指導を保証しています。

デュッセルドルフでピアノやバイオリン、ギターやクラリネット、作曲や歌を学ぶ人は、オーケストラやアンサンブルで他の音楽家と一緒に演奏することを学びます。そのため、シラバスには実践が多く盛り込まれています。

大学のオーケストラはデュッセルドルフの音楽ホールで定期的に演奏し、オペラ科の学生は年に一度オペラ公演において、手の込んだ演出でその技を披露しています。同大学は、Deutschen Oper am Rheinと密接に連携しており、実践的な教育に重きを置いています。

ウェブサイト: Robert-Schumann-Hochschule Düsseldorf

 

アクセス

住所: Fischerstraße 110, 40476 Düsseldorf

最寄り駅:
デュッセルドルフ中央駅から
地下鉄(U78,U79)Kennedydamm駅で下車後徒歩2分

 

コース

ロベルト・シューマン大学デュッセルドルフには修士号取得のために4つのコースが準備されています。

Bühne/Solo Musiktheater(オペラ科)

Bühne/Solo Lied Oratorium(リート、オラトリオ科)

Ensemblesingen(アンサンブル科)

Vermittlung

 

声楽科修士課程の学生は、ロベルト・シューマン・ホール、市内の教会など、大学内外でさまざまな演奏の機会を得ることができます。

オペラクラスでは、Thomas Gabrisch教授が指導に当たっています。オペラ科はドイツ・オペラ・アム・ラインと協力し、毎年独自のオペラ作品を上演しています。

Hans Eijsackers教授のリートクラスでは、リートデュオの活動も行われています。ここでは、生徒が自分のコンサートレパートリーを作り、それをコンサートで演奏する機会があります。

教会音楽研究所の協力のもと、年に数回、聖歌隊とオーケストラによるコンサートが開催され、バッハの「聖ヨハネ受難曲」など、声楽科の歌手がソリストとして出演しています。

合唱の分野では、プロの合唱団と継続的に活動することで、この分野でのキャリア(放送合唱団など)に向けて具体的な準備を行います。

(ウェブサイトを参考・翻訳)

Tag
Tag
アンサンブル科とVermittlung科は他の大学にはない特徴的なコースです。Vermittlungは日本語に訳すと調停や仲介という意味で正直どんな学科なのかよくわかりませんでした。

 

教員一覧

オーストリアやドイツの大学ではほとんどの大学のウェブサイトに教員の連絡先が記載されています。こちらを参考にVorsingenなど申し込んでみてください。

Gesabg科教員一覧

受験前に必ず受けておきたいVorsingenを解説Vorsingen / 受験準備 / メール連絡 / Vorsingen用メール例文 / 志望校に合格できる可能性があるかを知れる貴重な機会 / 合格の可能性を高める / Tagの音楽留学の大学記事では教員一覧のリンクを付けているので簡単に教授の連絡先に辿り着くことができます...

 

入試曲目・内容

Bühne/Solo Musiktheater

・異なる時代様式のオペラアリア2曲

全て暗譜で演奏すること

Bühne/Solo Lied Oratorium

・時代様式の異なる歌曲2曲
・オラトリオアリアから1曲

オラトリオアリア以外は暗譜で演奏すること

Ensemblesingen

・芸術的なプレゼンテーション:受験者自身が選択した2曲を演奏。そのうちの1曲はドイツ語によるバロック音楽の分野から、2曲目は異なるスタイルのものでなければならない。
・合唱:四重奏で曲1曲(資格試験日の4週間前に発表、大学は声楽四重奏を用意する)
・視唱:いくつかの課題(調性・自由音性)
・会話による語学力の証明

アンサンブル科の試験が最も指定が細かくソロの演奏だけではない、視唱などの総合的な音楽能力を審査する意図がうかがえます。

Vermittlung

・自身で選択した短い作品紹介を準備すること(約5分)

Tag
Tag
う~ん、試験内容をみてもどんな学科なのかよくわからない(笑)

 

ビデオ審査

4つのコース全てで事前審査といて20分以内のビデオを提出しなければいけません。

・Bühne/Solo Musiktheater
異なる時代様式のオペラアリア2曲
・Bühne/Solo Lied Oratorium
時代様式の異なる歌曲2曲とオラトリオアリア1曲
・Ensemblesingen
歌曲1曲とオラトリオまたはオペラアリアから1曲
・Vermittlung
演奏に加えてプログラムに含まれる作品について、芸術的に準備された短い紹介をすること

ビデオ審査に合格すると現地での実技審査に招待されます。

Tag
Tag
用意しなければいけないプログラム数が極端に少ないです(他の大学の場合7~10曲)。そのため自身のある曲だけで受験に臨めるメリットがあります。しかしそれは他の受験者も同じなので良し悪しですね。

 

語学証明

ロベルト・シューマン大学デュッセルドルフでは入学時にB2レベルの語学証明が求められます。

大学で認めている語学証明はヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に準じたものなので特にこだわりがなければゲーテインスティテュートの証明書を取得しましょう。

語学証明について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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学費

学費は無料ですが、半年ごとに学期費として236,53€かかります。内訳は以下の通りです。

・studierendenWERKへの寄付 88,00€
・AStA 15,00€
・VRRチケット 104,28€
・NRWチケット 29,25€

VRRチケットとNRWチケットはゼメスターチケットのことを指します。地域の公共交通機関のゼメスターチケットは、フォルクヴァング・キャンパス周辺の地域交通連合であるVRRだけでなく、NRW州全体でも有効です。

ただし、学生証や写真付き身分証明書との併用に限ります!

1€=130円とすると年間で約62,000円となります。日本の音楽大学は国公立だとしても年間で約600,000円かかるので留学希望者が多いのも頷けます。

学期費は変動する可能性があるため実際に受験する際はこちらから確認してください。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はロベルト・シューマン大学デュッセルドルフの情報をお届けしました。この記事が受験校を選ぶ際にみなさんのお役に立てば嬉しいです。

今回は受験申し込みに関する情報(必要書類など)は省いています。志望校が決定し、実際に受験する際はご自身で大学のウェブサイトを確認してみてください。

デュッセルドルフは人口62万人の大都市でフランクフルトに次ぐ金融の街としても有名です。芸術面では詩人のハインリッヒ・ハイネの生まれた場所でもあります。

また、デュッセルドルフは日本人が多く住んでおり、「ドイツの中の日本」と呼ばれるほどです。日本人経営のレストランも多いため、語学に自信がない方でも訪れやすい街ではないでしょうか?気になった方はぜひ足を運んでみて下さい。

schönen Tag noch!