ドイツ

メンデルスゾーン音楽演劇大学ライプツィヒ【声楽科修士2コース入試内容】

みなさんこんにちはTagです。今回は「ドイツへ留学したいけどどこを受験しよう?」と迷っている皆さんにメンデルスゾーン音楽演劇大学ライプツィヒの情報をお届けします。大学の特徴や入試内容などが記載されているので留学先の大学を選ぶ参考になれば嬉しいです。

この記事は20227月時点の情報です。

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Contents

概要

ライプツィヒ音楽演劇大学(Hochschule für Musik und Theater “Felix Mendelssohn Bartholdy”)は、ドイツ最古の音楽大学(1843)と演劇大学(19531875/1876年創立のライプツィヒ演劇学校ルーツ)を統合して1992年に設立されました。

HMTは、数百のコンサートやパフォーマンス、講演やシンポジウム、ワークショップ、その他の芸術的、科学的、教育的なイベントを、独自の会場やライプツィヒ市や地域の他の場所で実現しています。

さらに、3つの国際的に有名なアカデミーが夏の間開催されます。ピアニストのためのライプツィヒの国際メンデルスゾーンアカデミー、トルガウのハルテンフェルス城の国際歌手アカデミー、ヨーロッパオルガンアカデミーです。

ウェブサイトHochschule für Musik und Theater “Felix Mendelssohn Bartholdy”, Leipzig

 

アクセス

住所: Grassistraße 8, 04107 Leipzig

最寄り駅:
ライプツィッヒ中央駅から
バス(89)
Leipzig, Wächterstr. (Grassistr.)停留所で下車後徒歩1分(合計所要時間17分)

路面電車(8)
Neues Rathausで下車後徒歩7分(合計所要時間16分)

路面電車(11)
Leipzig, Münzgasse/LVZで下車後徒歩7分(合計所要時間18分)

 

コース

メンデルスゾーン音楽演劇大学ライプツィヒには修士号取得のために2つのコースが準備されています。

Gesang-MA (声楽科-修士)

Musiktheater-MA(オペラ科-修士)

メンデルスゾーン音楽演劇大学の声楽科では、芸術と音楽理論に関するさまざまな科目を学びます。

主要科目のレッスンでは、身体、呼吸、声、アーティキュレーションの複雑な相互関係を学び、その過程で、さまざまな声楽文学の総合的なレパートリーを身につけます。

さらに、舞台での話し方、演技、フィジカルトレーニング、ムーブメントレッスン、コレペティションのほか、イヤートレーニング、作曲、ピアノなどのレッスンも受けることができます。

歌唱の修士号は、オペラ、コンサート、歌唱教育学の中核となる分野で取得可能で、それぞれの分野の専門性を表しています。

現在、クラシック歌謡/音楽劇の分野で学ぶ学生は約85名で、そのうち3割が海外からの留学生です。

(ウェブサイトを参考・翻訳)

 

教員一覧

オーストリアやドイツの大学ではほとんどの大学のウェブサイトに教員の連絡先が記載されています。こちらを参考にVorsingenなど申し込んでみてください。

Gesang教員一覧

受験前に必ず受けておきたいVorsingenを解説Vorsingen / 受験準備 / メール連絡 / Vorsingen用メール例文 / 志望校に合格できる可能性があるかを知れる貴重な機会 / 合格の可能性を高める / Tagの音楽留学の大学記事では教員一覧のリンクを付けているので簡単に教授の連絡先に辿り着くことができます...

 

入試曲目・内容

Gesang-MA

以下の内容を含んだプログラムを準備すること。また、演奏はすべて暗譜で行わなければならない。(所要時間:10分~15分)

・異なる様式時代の歌曲5曲
・アリア3曲
・ドイツ語テキスト(モノローグ、詩、散文)のフリースピーチ

Tag
Tag
作曲家や時代の指定がないのでプログラム作成はしやすいと思います。ドイツの音大ではドイツ語によるスピーチが求められることが多いので1つ準備しておくと他の大学の入試にも役立ちます

 

Musiktheater-MA

以下の内容を含んだプログラムを準備すること。(所要時間:15分~20分)

・歌曲3曲
・オペラ/オペレッタから5つのアリア(バロック、モーツァルト、ロマン派、および任意の2つのアリア)
・アリアのうち2曲は舞台演出形式で演奏
・アリアのうち1曲はイタリア語,1曲はドイツ語
・ドイツ語テキスト(モノローグ、詩、散文)のフリースピーチ

Tag
Tag
オペラ科の試験曲目では珍しく、歌曲も準備しなければなりません。アリアの時代設定が細かいのも特徴的です

 

試験内容

1次審査
・自分で選んだアリアの演奏

2次審査
・審査員が選択したオペラのアリアを上演に適する形で演奏する
(必要であれば演出指導や演技指導が入ることもある)
・審査員が指定した楽曲をさらに演奏する

演奏は全て暗譜で行うこと

 

語学証明

メンデルスゾーン音楽演劇大学ライプツィヒでは入学時にB2レベルの語学証明が求められます。

大学で認めている語学証明はヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に準じたものなので特にこだわりがなければゲーテインスティテュートの証明書を取得しましょう。

語学証明について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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学費

学費は無料ですが、半年ごとに学期費として250€かかります。内訳は以下の通りです。

・食堂・カフェテリアの資金調達のための拠出金 68,80€
・AStA(学生自治委員会) 5€
・管理費 11,20€
・ゼメスターチケット 165,00€

ちなみにゼメスターチケットとは公共交通機関が乗り放題になるチケットです。

1€=130円とすると年間で約65,000円となります。日本の音楽大学は国公立だとしても年間で約600,000円かかるので留学希望者が多いのも頷けます。

学期費は変動する可能性があるため実際に受験する際はこちらから確認してください。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はメンデルスゾーン音楽演劇大学ライプツィヒの情報をお届けしました。この記事が受験校を選ぶ際にみなさんのお役に立てば嬉しいです。

ライプツィッヒと言えばやはりバッハですよね。バッハ以外にもメンデルスゾーン、ロベルト・シューマン、クララ・シューマンなどが活躍した音楽の街です。僕は死ぬ前に1度バッハのお墓参りに行きたいと思っています。

日本人では森鴎外や滝廉太郎が学んだ街でもあり、受験がなかったとしても訪れてみたいです。

今回は受験申し込みに関する情報(必要書類など)は省いています。志望校が決定し、実際に受験する際はご自身で大学のウェブサイトを確認してみてください。

schönen Tag noch!