みなさんこんにちはTagです。今回は「ドイツへ留学したいけどどこを受験しよう？」と迷っている皆さんにケルン音楽舞踊大学（Hochschule für Musik und Tanz Köln）の情報をお届けします。大学の特徴や入試内容などが記載されているので留学先の大学を選ぶ参考になれば嬉しいです。
※この記事は2022年11月時点の情報です。
Contents
概要
ケルン音楽舞踏大学は、世界有数の芸術家養成機関であり、ケルン、ヴッパータール、アーヘンの3つのキャンパスを持つ、ヨーロッパでも最大規模の音楽大学です。
1927年、ケルンの教育機関は、学校音楽科の導入を機に、ソリストの芸術的キャリアに特化した古典的なコンセルヴァトワール教育をやめ、より包括的な理想、すなわち芸術的かつ教育的に多様な才能を持つ音楽家の育成に目を向け、ドイツで最初に「Hochschule」（総合大学）という名称を与えられた教育機関の1つでした。
アーヘンでは、ケルン音楽舞踏大学が、アーヘン劇場との協力や、「ライン・オペラ・アカデミー」の枠内で新設された音楽劇の教授職などを通じて、オペラ・音楽劇の修士課程に大きく貢献しています。
ヴッパータールでは、音楽教育に重点を置き、多方面に渡る音楽教育協力ネットワークと数々の特殊な特徴（ヨーロッパで唯一のマンドリン教授職など）を生かしたさらなる発展が計画されています。
3つの拠点のうち、ケルン拠点は、芸術的、教育的、科学的な教育内容が最も充実しています。
ウェブサイト: Hochschule für Musik und Tanz Köln
アクセス
ケルンキャンパス
住所: Unter Krahnenbäumen 87, 50668 Köln
最寄り駅:
ケルン中央駅から
路面電車（16,18）Ebertplatz停留所で降車、そこから徒歩5分
中央駅から徒歩の場合12分
アーヘンキャンパス
住所:Theaterpl. 16, 52062 Aachen
ヴッパータールキャンパス
住所:Sedanstraße 15, 42275 Wuppertal
コース
ケルン音楽舞踊大学には修士号取得のために２つのコースが準備されています。
Master of Music Gesang Lied/Konzert
（歌曲,コンサート科－修士）
ケルン音楽舞踏大学の歌曲/演奏会における修士号プログラムは、学士号を取得した後、歌曲と演奏会（オラトリオ）の分野でコンサート歌手に専念することを希望する歌手のための徹底した芸術トレーニングを提供することを目的としています。
歌唱の必修科目に加え、伝統的に大学で特別な地位を占め、「Liedakademie an der HfMT Köln」に代表されるリートの分野と、声楽コンサートの全レパートリーについて、音楽、言語、室内楽の幅広いトレーニングが提供されています。
（ウェブサイトを参考・翻訳）
Master of Music Musiktheater
（オペラ科－修士）
ケルン音楽舞踏大学では、音楽、技術、舞台美術、言語などバランスの取れた教育を提供するとともに、音楽市場におけるプレゼンテーション、法的背景、音楽家の健康など、必要不可欠な側面についてのトレーニングも行っています。
この修士課程の目的は、オペラ歌手として有望なキャリアを歩むために、充実した歌手を育成することです。劇場や制作現場に近く、総合的な舞台実習を行うラインオペラアカデミーは、オペラビジネスへの安定した橋渡し役となりえます。
同様に、集中的な語学トレーニングやアンサンブルの学習、職業上の法律問題や「セルフマネジメント」「パフォーマンストレーニング」などの徹底した情報提供は、若いアーティストが国際コンクールでソリストやオペラ・ラジオ合唱団のコリスターとして活躍するための素晴らしい機会を提供することにつながります。
（ウェブサイトを参考・翻訳）
教員一覧
残念ながらケルン音楽舞踏大学のウェブサイト上にはそれぞれの教授の連絡先は記載されていませんでした。ウェブサイトを開いて右側に「Kontakt」があるのでそこから連絡先を聞くことができるか試してみて下さい。
Lied/Konzert科教員一覧
Musiktheater科教員一覧
入試曲目・内容
Master of Music Gesang Lied/Konzert
1次試験
オラトリオアリア1曲（できればレチタティーヴォ付き）
ドイツ語の歌曲2曲
ドイツ語ではない歌曲1曲
2次試験
・45分のプログラムを用意すること
提出したプログラムの中から、試験委員会が選んだ曲を演奏（最大20分）
– 異なる時代からの4つのアリア。コンサートレパートリーとオペラレパートリーからそれぞれ2ずつの準備すること。少なくとも1曲はレチタティーヴォを含めなければならない。
– 異なる時代からの6曲の歌曲、少なくとも2曲はドイツ語、2曲は非ドイツ語、無調の曲を1曲以上。
・自身で選択したドイツ語のテキストをスピーチ（約3分）
・口頭試験（約20分）
Master of Music Musiktheater
1次試験
オペラアリア2曲（可能な限り1曲はレチタティーヴォ付き）
歌曲2曲（1曲はドイツ語の曲でなければならない）
2次試験
・45分のプログラムを用意すること
提出したプログラムの中から、試験委員会が選んだ曲を演奏（最大20分）
– オペラの分野から4曲のアリアを選択すること
– コンサート（オラトリオ）分野から2曲のアリアを準備すること
また、両方の分野でレチタティーヴォ付きの作品を含めること
– 歌曲4曲を用意し、そのうち2曲はドイツ語でなければならない。
・自身で選択したドイツ語のテキストをスピーチ（約3分）
・口頭試験（約20分）
語学証明
ケルン音楽舞踊大学は入学時にA2レベルの語学証明が求められます。
大学で認めている語学証明はヨーロッパ言語共通参照枠（CEFR）に準じたものなので特にこだわりがなければゲーテインスティテュートの証明書を取得しましょう。
語学証明について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
学費
学費は無料ですが、半年ごとに学期費として支払いが必要になります。残念ながら金額は明記されていませんが、内訳は以下の通りです。
・studierendenWERKへの寄付
・AStA
・管理費
・大学スポーツ
・ゼメスターチケット 約240€
ちなみにゼメスターチケットとは公共交通機関が乗り放題になるチケットです。
学期費は金額の変動が多いので受験の際にはこちらから確認してください。
まとめ
いかがだったでしょうか？今回はケルン音楽舞踊大学の情報をお届けしました。この記事が受験校を選ぶ際にみなさんのお役に立てば嬉しいです。
3つもキャンパスがありそれぞれが特色を持っているので学生の多様な要望にも応えてくれそうですね。アーヘンは劇場とのつながりもあるようなのでオペラ科を考えている方はそちらがいいかもしれません。
今回は受験申し込みに関する情報（必要書類など）は省いています。志望校が決定し、実際に受験する際はご自身で大学のウェブサイトを確認してみてください。
schönen Tag noch!
