留学

受験前に必ず受けておきたいVorsingenを解説

みなさんこんにちはTagです。留学するにあたって志望校選びと同じかそれ以上に先生選びが重要になります。そこで今日はオーストリア・ドイツの音楽大学入学準備に欠かせないVorsingenを解説していきます。

Contents

Vorsingenとは

Vorsingenの単語には「歌って聞かせる」や「歌のオーディションを受ける」という意味があります。受験準備におけるVorsingenは志望校の教授に声を聴いてもらうことです。レッスンとは違い、自分が志望校に合格できる可能性があるかを知れる貴重な機会です。

教授によって値段や時間は様々ですが、僕が受けてきた平均としては1時間の場合は80€というのが相場でした。30分以内の時は無料なこともありました。

Vorsingenを受けるとその教授からのアドバイスや1時間の場合は+でレッスンも受けれるのでどんな指導なのか自分に合っているのかがわかります。

 

Vorsingenは受けるべき?

結論としては可能な限り受けた方がいいです!

vorsingenは教授との相性を知れるだけではなく、合格のチャンスを広げることにもつながります。なぜならオーストリア・ドイツの音楽大学は大変受験者が多く、教授の受け持てる生徒の数(Platzが決まっているからです。

もし受験者のレベルが均衡していた場合はVorsingenを受けていたことがかなりプラスに働きます。審査する側から考えれば、レベルが互角なら面識があり、人となりを知っている学生を合格させたいのは当然のことです。

実際にオーストリア・ドイツの音楽大学の声楽科に合格している方は基本的に事前にVorsingenを受けている方が多いです。

 

受け方

次に具体的なvorsingenの受け方を見ていきましょう。コロナ前は教授の研修室に突撃して「Vorsingenを受けたいです」と伝えれば「では〇時に来て」という風に約束を取り付けることができました。

しかし、現在はメールや電話で連絡を取ることが一般的です。教授の連絡先は各大学のホームページに記載されているのでそこから連絡してみましょう。

とはいってもホームページはドイツ語や英語です。例としてウィーン国立音楽大学のウェブサイトを見てみましょう。Universität für Musik und darstellende Kunst Wien

 語学が不安な方は教授の連絡先まで辿り着くのは大変そうですよね。

そんな方のためにTagの音楽留学の大学記事では教員一覧のリンクを付けているので簡単に教授の連絡先を知ることができます。役立てて頂けたら嬉しいです!

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現在はコロナを理由に断られてしまうことも多いですが、教授によってはオンラインで受けることができる場合もあります。教授はご多忙な方が多いので返信がない場合でも根気強く(迷惑にならに程度に)連絡してみて下さい。

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オンラインの場合は日本いながらVorsingenを受けられるかもしれませんね

 

メール例文

さてここで僕が実際にVorsingenを受ける際に送っていたメールを記載しておきます。汎用性が高い内容になってますのでコピペでも十分使えると思います。

Sehr geehrter Herr/Frau (教授の名前),

mein Name ist (名前). Meine Singstimme ist (声種). Ich bin (年齢)Jahre alt und habe in Japan an der (大学名) Gesang studiert. Ich habe die Homepage Ihrer Universität gesehen und dachte mir, Sie hier zu kontaktieren. Ich wohne seit Jänner in Wien und werde im Juni die Master-Aufnahmeprüfung der(志望校名)machen. Können Sie mir ein Vorsingen erteilen, wenn Sie Zeit hätten?

Mit freundlichen Grüßen

(名前)

 

(日本語訳)
◯◯さんへ。

私の名前は〇〇です。私の声種は〇〇です。年齢は○○歳で日本では○○大学で歌を学びました。貴大学のホームページを拝見し、ご連絡いたしました。1月からウィーンに住んでいて、6月に○○大学の修士入試を受ける予定です。時間があれば、Vorsingenをお願いできませんか?

よろしくお願いします。

名前

メールの内容としては名前、年齢、声種、どこで学んできたか、いつの試験を受けるのか、Vorsingenを受けたい旨などを記載すれば問題ないと思います。人によっては写真を添付して連絡を取る方もいるようです。

 

その他

・伴奏者
基本的に伴奏者を連れて行く必要はありませんが、不安な場合は事前に教授に確認しましょう。

・謝礼
日本ではピン札で封筒に入れてというようなよくわからない習慣がありますが、ヨーロッパではそのまま渡して何の問題もありません。

・音源
教授によってはVorsingenの前に音源で歌唱力を確認したいと言われる場合があります。近頃のオーストリア・ドイツの音楽大学の入学試験は1次でビデオ審査が行われるのが主流のため、何曲か動画を用意しておくことをお勧めします。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?語学に自信がないとVorsingenを受けるのにも腰が重いと思います。ですが多くの外国人がVorsingenを受けるので語学に関しては教授も承知の上です。

僕も未だに語学に自信はありませんが受験までに5回ほどVorsingenを受けました。

Vorsingenを受けて感触が良ければ教授から「私の所にレッスンに通いなさい」と言われることもあります。もちろん試験の出来が一番重要ですが、Vorsingenで良い印象を与えられれば合格の可能性をぐっと上げることができますね!

オーストリア・ドイツの音楽大学受験を考えている方はぜひ受けてみて下さい!!!

Tag
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結局僕はVorsingenを受けてない大学に合格しましたが…

schönen Tag noch!