みなさんこんにちはTagです。今回は「ドイツへ留学したいけどどこを受験しよう？」と迷っている皆さんにブレーメン芸術大学（Hochschule für Künste Bremen）の情報をお届けします。大学の特徴や入試内容などが記載されているので留学先の大学を選ぶ参考になれば嬉しいです。
※この記事は2022年5月時点の情報です。
Contents
概要
ブレーメン芸術大学は、1988年に設立された芸術大学です。現在、ブレーメンでは合計3万人以上の若者が学んでいます。芸術大学に加え、ブレーメン州にはさらに2つの他の大学と2つのカレッジ、そして多くの研究機関が拠点を置いています。活気ある地域、創造的な文化シーン、多くの緑地、優れた地域交通システム、ドイツで最も密集したサイクリングロード網、多様なカフェ、クラブ、パブなど、これらすべてが主要都市の物価水準よりはるかに低く、生活の質の高さが多くの学生の心をつかんでいます。
ウェブサイト: Hochschule für Künste Bremen
アクセス
音楽科
住所: Dechanatstraße 13-15, 28195 Bremen
最寄り駅:
路面電車（2，3，4，6，8など）
Domsheide, Bremen停留所から徒歩1分
バス（24，25など）
Domsheide, Bremen停留所から徒歩1分
アートデザイン科
住所: Am Speicher XI 8, 28217 Bremen
※音楽科とアートデザイン科で校舎が違うので注意が必要です。
コース
ブレーメン芸術大学には修士号取得のために2つのコースが準備されています。
Gesang－MA（声楽科－修士）
歌の修士号プログラムの目的は、声の技術的な開発および完成を超えて、歌に固有のジャンルや仕事の分野の集中的かつ専門的な芸術の研究です。本科と並行して行われる歌曲、コンサート、オペラなど幅広いレパートリーを増やすための集中的な取り組み、特に反復練習では、演奏の分野で深い芸術的・実践的経験を積む機会が多く設けられています。例えば、修士課程の学生を対象とした舞台プロジェクトやオペラ公演が定期的に開催されています。特別な詳細モジュールでは、歴史的な演奏練習、新曲または作曲、オペラレパートリー、合唱の選択分野で補完的な芸術的焦点を選択することができます。プロジェクトに付随する科学的または理論的なセミナーは、情報に基づいた、反映された芸術的実践を目指し、ブレーメン芸術大学のすべての範囲から提供される多様な選択科目は、学習プログラムを完了させるものです。
（ウェブサイトを参考・翻訳）
Alte Musik－MA（古楽科－修士）
ブレーメンは20年以上にわたって、古楽教育の中心地として国際的に認められています。ヨーロッパや海外の舞台で活躍する国際的なスペシャリストが、ここで次世代を担うアーティストを最高レベルで指導しています。ブレーメンの卒業生は、ソリストや専門的なアンサンブルで活躍しています。ブレーメンでの学びは、学生の革新性と知名度を高めることができます。教師との距離が近いこと、優れた主要科目の授業と室内楽や大規模な声楽・器楽編成の組み合わせが、Hochschule für Künsteに独特の個性を与えています。ダンス、歴史的作曲、チェンバロなどの副教材や、音楽学・文化研究などの講義・セミナーを受講することで、知識豊かな音楽家への育成を図っています。学生アンサンブル「ブレーマー・バロック・コンソート」とブレーメン芸術大学のバロック・オーケストラは、ブレーメン市内外で定期的にコンサートを開催しています。
（ウェブサイトを参考・翻訳）
ブレーメン音楽祭のディレクターを務めるマンフレート・コルデス教授は、現在HfKの学長です。HfKの古楽プログラムは音楽祭においても一流の評判を得ており、そのトレーニングの質の高さを保証しています。
教員一覧
オーストリアやドイツの大学ではほとんどの大学のウェブサイトに教員の連絡先が記載されています。こちらを参考にVorsingenなど申し込んでみてください。
残念ながら声楽のみの教員一覧は用意されていません。こちらのリンクから「Lehrende Musik」→「Künstlerische Ausbildung」を選択してGesangの先生を探してください。
入試曲目・内容
Gesang
・最低でも60分の難易度の高いプログラムを準備
・面接
プログラムは、以下の要素を含んでいなければならない。
・3つの異なる様式時代の作品（そのうち1つは1950年以降に作曲されたもの、かつアメリカまたはヨーロッパの作品）
・アリア3曲（オペラ、オラトリオ）、レチタティーヴォ付きのもの1曲、歌曲3曲。オペラアリアの場合、舞台での上演に適した形が期待される
・歌曲集またはオペラ・オラトリオ全パート
・ドイツ語、フランス語、英語での作品
試験の所要時間は約10分。
Alte Musik
・最低でも60分の難易度の高いプログラムを準備
・初見能力のテスト
・面接
プログラムは、以下の要素を含んでいなければならない。
・1550年から1850年までの様々なジャンルやスタイルの作品：
装飾音を伴うもの、リュートソング、宗教曲に分類されるコンサートアリア/ソロモテット、後期バロックのオペラやカンタータのアリア（例: ヘンデルなどの世俗曲）、J.S.バッハのカンタータやオラトリオのアリア、レチタティーヴォ付きの作品など。
・ドイツ語、ラテン語、イタリア語、フランス語、英語での作品。
試験の所要時間は約10分。
入試日は毎年変動するためこちらをご覧ください。
語学証明
母国語がドイツ語ではない外国人受験者は、コースに十分なドイツ語の知識があることを証明する必要があります。ブレーメン芸術大学の修士号では、ヨーロッパ言語共通参照枠に準拠したB1レベルを入学時に提示する必要があります。大学が認めている語学証明は以下のものです。
・Goethe-Institut
・telc
・Volksschule
学費
ブレーメン芸術大学は学費は無料ですが、半年ごとに学期費として€370.39かかります。学期費の金額の内訳は明記されていませんが、内容は以下の通りです。
・ゼメスターチケット
・管理費
・学生組合
・AStA
なお、音楽学部への入学手続きには30ユーロの手数料がかかります。この大学で学ぶ場合、年間で支払う額は1€＝130円とすると約100,000円となります。
学期費は変更される可能性があるので受験の際はこちらからチェックしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか？今回はブレーメン芸術大学（Hochschule für Künste Bremen）の情報をお届けしました。ブレーメン芸術大学はブレーメンのコンサートホール「Die Glocke」のすぐ近くにあり、その優れた音響と、心が広く知識も豊富なブレーメンの聴衆のおかげで、国際的なアーティストに非常に人気があります。ブレーメンで学べば国際的なアーティストを聴ける機会も多そうです。
この記事が受験校を選ぶ際にみなさんのお役に立てば嬉しいです。また今回は受験申し込みに関する情報（必要書類など）は省いています。志望校が決定し、実際に受験する際はご自身で大学のウェブサイトを確認してみてください。
schönen Tag noch!
