みなさんこんにちはTagです。今回は「ドイツへ留学したいけどどこを受験しよう?」と迷っている皆さんにデトモルト音楽大学(Hochschule für Musik Detmold)の情報をお届けします。大学の特徴や入試内容などが記載されているので留学先の大学を選ぶ参考になれば嬉しいです。
※この記事は2022年6月時点の情報です。

Contents
概要

デトモルト音楽大学の特徴は、「多様性」です。若い音楽家に対するトップの芸術的支援は、広く社会に対する支援と密接に結びついています。両者は互いに共存し合っています。
そのため、多くの国籍の学生や教師が音楽の演奏、教育、仲介、伝達、科学的分析に取り組んでいます。まず第一に、芸術的な題材にこだわったことです。
ここでは、古典交響楽団の楽器だけでなく、ピアノ、オルガン、オペラや歌曲の歌唱など、歴史的な情報に基づいた演奏実践から現代音楽まで、幅広く取り上げています。
一般の文化活動では、学生や教師、トップクラスのゲストが、400を超えるイベントで、地域の文化的担い手としてのデトモルト音楽大学の重要性をアピールしています。
ウェブサイト: Hochschule für Musik Detmold
アクセス
住所: Neustadt 22, 32756 Detmold
最寄り駅:
バス(701,782,792)
Detmold, Allee停留所から徒歩1分
Detmold, Sommertheater停留所から徒歩2分
電車
Detmold, Bahnhof駅から徒歩15分
コース
デトモルト音楽大学には修士号取得のために2つのコースが準備されています。
Mater Oper(オペラ科-修士)
オペラやコンサート歌手の分野でプロとして活動するためには、ボイストレーニング、舞台練習、役作りのための集中的なトレーニングが必要です。
歌手は、異なる役柄やジャンルの中で1日6時間まで、疲れることなく声を使うことができることが必要です。この前提をつくる確実な土台を、大学では個人レッスンや夜間授業、舞台公演で築いています。
歌うことは、自分の身体と責任を持って向き合うこと。トレーニングは、個々の身体的・心理的な前提条件をすべて備えた総合的な人格に基づいて行われます。
デトモルト州立劇場との協力により、オペラのレパートリーから1作品を1学期かけて学びます。大学が演出とオーケストラを提供する一方、ランドシアターが技術、物流、衣装を担当します。
デトモルト州立劇場との協力関係のもう一つの要素は、オペラスタジオです。ここでは、音楽劇の大学院生である歌手は、より長い期間、日常の劇場生活を知り、レパートリーを深める機会を得ることができます。
(ウェブサイトを参考・翻訳)
Master Liedgestaltung(歌曲科-修士)
歌曲か修士課程では、古典時代から現代までの芸術歌曲を扱い、様々な声楽とピアノ課程の学生が履修しています。
詩的な言葉と作曲された音楽の関係が主な焦点となります。 また、地域のコンサートオーガナイザーとのネットワークにより、リートデュオのリサイタルプログラムを学外で発表する機会も提供しています。
この機会は、特に歌のコンクールの準備のために大きな価値があります。フランス語とスラブ語のレッスンは、歌詞セミナーや歌曲解釈の著名人によるマスタークラスと同様に、修士課程プログラムの一部となっています。
このプログラムの目的は、独創的な楽曲プログラムを自主的にデザインし、コンサートを自主的に獲得する能力を身につけることです。また、優れたリートピアニストには、リートクラスの科目でコンサート試験を受ける可能性もあります。
(ウェブサイトを参考・翻訳)
教員一覧
オーストリアやドイツの大学ではほとんどの大学のウェブサイトに教員の連絡先が記載されています。こちらを参考にVorsingenなど申し込んでみてください。
こちらのリンクを開いて「Auf einen Blick」をクリック「Professor/-innen」の欄に教授の一覧があるのでそちらをご覧ください。

入試曲目・内容
Master Oper
ビデオ審査
3曲合計で20分以内のビデオを提出。3つ以上の異なる時代とジャンルの曲を収録し、そのうち1曲はドイツ語で歌わなければならない。短い自己紹介文には、応募者のこれまでの経歴や職業上の目標などを話すこと。
1次審査
受験者自身が選んだ歌曲とアリア、および必要に応じてテキストを、記憶に基づいて朗読する。
2次審査
2次審査では、様々なジャンルやスタイルの中から用意される45分のプログラムの中から審査員が選択し、演奏します。ビデオ審査で提出した作品も含めることができます。
必要に応じて審査員は受験者との面接を行います。また、受験者は散文テキストを準備する必要があります。提出されたプログラムの中で、レチタティーヴォ付きの作品を舞台上演に適する形で演奏することを求められることがあります。
Master Liedgestaltung
ビデオ審査
以下の内容を満たす3曲を収録し、提出すること。
・フランツ・シューベルトの歌曲1曲
・フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ、ヨハネス・ブラームス、ロベルト・シューマン、フーゴー・ヴォルフのいずれかの歌曲1曲
・フランス歌曲1曲
現地での実技試験
18世紀から現代までの歌曲プログラムを準備すること。準備するプログラムの長さは20分以上であること。ビデオ審査で提出した曲を繰り返しプログラムに加えることができます。
ヴォーカルパフォーマンスの後、応募者との短い面接を行う場合があります。
※試験のピアノ伴奏は各自でご用意ください。
語学証明
デトモルト音楽大学では入学時にB1レベルの語学証明が求められます。
ドイツの大学で認めている語学証明はヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に準じたものなので特にこだわりがなければゲーテインスティテュートの証明書を取得しましょう。
また、デトモルト音楽大学では、A1、A2、B1、B2レベルの内部ドイツ語コースも開講されているのでそちらに参加するのもいいかもしれません。
語学証明について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

学費
学費は無料ですが、半年ごとに学期費として315€かかります。内訳は以下の通りです。
・学生組合
・AStA
・管理費
・ゼメスターチケット
ちなみにゼメスターチケットとは公共交通機関が乗り放題になるチケットです。
1€=130円とすると年間で約82,000円となります。日本の音楽大学は国公立だとしても年間で約600,000円かかるので留学希望者が多いのも頷けます。
まとめ

いかがだったでしょうか?今回はデトモルト音楽大学の情報をお届けしました。デトモルトは音楽関係者以外にはあまり有名ではないかもしれませんが、ヘルマン記念像やデトモルト野外博物館などが有名です。
この記事が受験校を選ぶ際にみなさんのお役に立てば嬉しいです。また今回は受験申し込みに関する情報(必要書類など)は省いています。志望校が決定し、実際に受験する際はご自身で大学のウェブサイトを確認してみてください。
schönen Tag noch!