みなさんこんにちはTagです。今回は「オーストリア・ドイツへ留学したいけどどこを受験しよう?」と迷っている皆さんアントン・ブルックナー私立音楽大学の情報をお届けします。大学の特徴や入試内容などが記載されているので留学先の大学を選ぶ参考になれば嬉しいです。
※この記事は2022年4月17日時点の情報です。

Contents
概要
アントン・ブルックナー私立大学(Anton Bruckner Privatuniversität)はオーストリア、オーバーエスターライヒ州にある総合芸術大学です。1823年に音楽学校として設立され1932年に音楽院に任命、2004年に大学認定を受けました。アントン・ブルックナー私立大学は伝統を維持するだけでなく、イノベーションを促進することをポリシーとしています。
私がウェブサイトを通して特に魅力を感じたのはより実践的な環境が提供されている点です。声楽の場合、Opernstudio(オペラ研修所)、リンツ州立歌劇場との提携によるオリエンテーションが行われています。そのため学生は大学で学びつつプロの現場を知ることができる貴重な機会を得ることができます。
ウェブサイト: Anton Bruckner Privatuniversität
アクセス
住所:Hagenstraße 57, 4040 Linz
・ペストリングベルク鉄道(Linie50)
Hagen/Bruckneruniversität停留所から徒歩2分
・OÖVV (Linien 250/251)
Hagen/Bruckneruniversität 停留所から徒歩2分
・路面電車(Linie 3/4) Landgutstraße停留所から徒歩10分
コース
アントン・ブルックナー私立大学には修士号取得のための1つのコースが準備されています。
Gesang-MA (声楽科–修士)
Gesang-MAおける芸術的な焦点は、正しい呼吸と身体の働きと関連して、健康的で持続可能でよく管理された歌声の訓練にあります。歌手とその育成を個別にサポートすることで、可能な限り広い職業的展望を持った、独立した優れた芸術的個性を育成することができます。
様々な文学作品を研究し、個人に合わせて様式的・感情的に幅広いレパートリーを発展させるとともに、文脈の中で独自に解釈する能力を養います。
(ウェブサイトを参考に翻訳)
声楽修士課程が1つのコースのみというのはオーストリアの音楽大学の中では珍しいです。Gesang科はジャンルを限定せずに幅広いレパートリーを学べる利点もあります。「自分にはどのジャンルが合うかわからない」、「ジャンルにこだわらず全て学んでみたい」といった方にはおすすめです。
教員一覧
オーストリアやドイツの大学ではほとんどの大学のウェブサイトに教員の連絡先が記載されています。こちらを参考にVorsingenなど申し込んでみてください。

入試曲目・内容
Gesang-MA(声楽科–修士)
オペラ/オペレッタ、歌曲、オラトリオの3つのジャンルをバランスよく組み合わせた1時間のプログラム。
作曲家や時代の指定がないため、自由に曲を選択できるのはありがたいです。しかし全て歌わないとはいえ1時間のプログラムを用意するのは他の大学の入学試験に比べてハードです。
内容
1次: ビデオ審査(2曲)提出 。
提出する2曲(1曲はアリア、1曲は歌曲)のうち1曲はドイツ語。
2次: 任意の曲と審査員が選んだ曲を演奏
受験時期に関しては毎年変動するためこちらをご覧ください
明確な語学証明の設定はありませんが、ドイツ語を母国語としない受験者は十分なドイツ語の能力があることを証明する必要があります。
学費
授業料はオーストリア市民またはEU/EEA市民は学期あたり363.36€、第三国の学生は1学期(半年)あたり726.72€。
日本は第3国に当たるため学費は年間で1,453.44€となります。1€=130円とすると1年間の学費は188,947円。約20万円ほどかかると考えてよいでしょう。
アントン・ブルックナー私立大学は私立大学であるものの学費は他の国立・市立音楽大学と全く変わりません。日本人からすると私立大学は学費が高いというイメージがあるので意外なポイントかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回はアントン・ブルックナー私立大学の情報をお届けしました。この記事が受験校を選ぶ際にみなさんのお役に立てば嬉しいです。また今回は受験申し込みに関する情報(必要書類など)は省いています。志望校が決定し、実際に受験する際はご自身で大学のウェブサイトを確認してみてください。
schönen Tag noch!