みなさんこんにちはTagです。今回は「オーストリア・ドイツに留学したいけどどこを受験しよう?」と迷っている皆さんへグラーツ国立音楽大学の情報をお届けします。大学の特徴や入試内容などが記載されているので留学先の大学を選ぶ参考になれば嬉しいです。
※この記事は2022年4月15日時点の情報です。

Contents
概要

グラーツ国立音楽大学(Kunst-Universität Graz)通称KUGはオーストリア、シュタイヤマルク州にある総合芸術大学です。その歴史は長く、1816年に「学術音楽協会付属歌唱学校」として指導を開始しました。この歌唱学校がオーストリアで最も古い音楽大学と言われています。KUGはヨーロッパの中心部に位置し、地域の文化遺産を築き、現代芸術における現在の位置を探ることを目標としています。
ウェブサイト:Kunst-Universität Graz
アクセス
住所: Leonhardstraße 15, 8010 Graz
Hauptbahnhof Graz(グラーツ中央駅)からの場合
路面電車(1,7) Lichtenfelsgasse/Kunstuniversität停留所から徒歩1分。
(所要時間約15分)
Flughafen Graz(グラーツ空港)からの場合
バス( 630, 631) Graz Thalerhof 駅→ Jakominiplatz駅→路面電車(1 ,7)に乗り換え→ Lichtenfelsgasse/Kunstuniversität 停留所
(所要時間約50~60分)
電車(S5) Flughafen Graz-Feldkirchen駅 → Hauptbahnhof Graz駅→
路面電車(1 ,7)に乗り換え→ Lichtenfelsgasse/Kunstuniversität 停留所
(所要時間約40分)
コース
グラーツ国立音楽大学では修士号取得のためのコースが4つ準備されています。
Gesang-MA(声楽科–修士)
Konzertgesang-MA(コンサート科–修士)
Musiktheater-MA(オペラ科–修士)
我歌う、故に我あり
歌を学ぶということ:
声だけでなく、歌声の表現の多様性を補い、サポートすることができるあらゆるものを扱う訓練と教育です。
声楽、歌曲、オラトリオ、音楽劇における根本的な取り組み:
精神と肉体、声とジェスチャー、散文的なものと詩的なものを結びつける。
前提条件:
世の中に何かを伝えたいという確信、それが歌によって最もよく達成されるという信念、その確信と信念を形づくるための生理的・精神的な強さです。
(ウェブサイトを参考・翻訳)
Performance Practice in Contemporary Music-MA(現代音楽における演奏実習–修士)
現代の歌手のための修士課程プログラム:
20/21世紀の声楽と音楽劇の可能性と課題について深く学ぶことができます。
・ボーカルレッスン:クラシック歌唱をベースにしたボーカルの拡張テクニック。
・パフォーマンスアート、表現力豊かな演技、室内楽、合唱、自主制作
・音楽劇の世界初演を定期的に開催。
・学際的なプロジェクト: 音楽、ダンスシアター、オペラ、エレクトロニクス、インプロビゼーション
・音楽理論的な背景知識(作曲技法、記譜法、ニューミュージックに関する著作、歴史的概観、美学)の教授
・修士課程PPCMインストゥルメンタルとのネットワーク化:クラングフォルム・ウィーンとの定期演奏会/演奏実習。
・著名な作曲家、歌手、演奏家との協力関係
・現代音楽祭やオペラスタジオとの連携
(ウェブサイトを参考・翻訳)
このコースは他の大学ではあまり見かけないコースになります。現代曲を専門的に学びたい方にとっては見逃せないコースですね。
教員一覧
オーストリアやドイツの大学ではほとんどの大学のウェブサイトに教員の連絡先が記載されています。下記を参考にVorsingenなど申し込んでみてください。後日Vorsingenに関する記事も発信予定です。教員一覧
・Gesang-MA教員一覧
・Konzertgesang-MA教員一覧
・Musiktheater-MA教員一覧
・Performance Practice in Contemporary Music-MA教員一覧

入試曲目・内容
Gesang-MA
・オペラアリア3曲
・オラトリオアリア2曲
・歌曲3曲
異なる作曲家、時代、性格のプログラムを準備すること。最低2曲はドイツ語。オラトリオや特に複雑な現代曲以外暗譜。(後者の場合は入学試験申し込み時に楽譜を送付し、審査時に審査員に楽譜のコピーを提出すること)。
Konzertgesang-MA
・オラトリオアリア3曲
・歌曲5曲
作曲家、時代、性格の異なるプログラムを準備すること。最低3曲はドイツ語。特に複雑な現代曲以外暗譜。(複雑な現代曲を選択した場合は入学試験申し込み時に楽譜を送付し、審査時に審査員に楽譜のコピーを提出すること)。
Musiktheater-MA
・オペラアリア5曲
作曲家、時代、性格の異なるプログラムを準備すること。最低1曲はドイツ語
Performance Practice in Contemporary Music-MA
ウェブサイトに記載がなかったため現在大学に問い合わせ中です。後日情報追加したいと思います。
内容
1次: ビデオ審査(3曲)提出 。
提出するビデオの1曲はドイツ語。ビデオの時間は最大15分。
2次: 任意の1曲と審査員が選んだ曲を演奏
受験時期に関しては毎年変動するためこちらをご覧ください
学費
授業料はオーストリア市民またはEU/EEA市民は学期あたり363.36€、第三国の学生は1学期(半年)あたり726.72€。
日本は第3国に当たるため学費は年間で1,453.44€となります。1€=130円とすると1年間の学費は188,947円。約20万円ほどかかると考えてよいでしょう。
語学証明
ドイツ語を母国語としない受験者は語学証明を提出しなければいけません。どのコースも入学試験時はA2レベルが必要ですが、それ以降に必要な語学レベルはコースによって異なります。
Gesang科 入学から1年以内にB2
Konzertgesang科 入学から半年以内にB2
Musiktheater科 入学から1年以内にB2
グラーツ国立音楽大学で認められるドイツ語証明は以下のものです。
・Österreichische Sprachdiplom Deutsch (ÖSD)
・Goethe-Zertifikat
・Deutsche Sprachprüfung für den Hochschulzugang (DSH)
・Deutsches Sprachdiplom der Kultusministerkonferenz (DSD)
日本で証明書を取得する場合はGoethe-Zertifikatがおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回はグラーツ国立音楽大学の情報をお届けしました。グラーツはウィーンに次ぐオーストリア第2の都市です。1999年に町の中心部が世界遺産に登録されるなど、受験しなかったとしても訪れてみたい魅力的な街です。
この記事では受験校を選ぶ際に必要な情報を中心に記載しています。そのため受験申し込みに関する情報(必要書類など)は省いています。実際に受験する際はご自身で大学のウェブサイトを確認してみてください。
schönen Tag noch!