オーストリア

ザルツブルク・モーツァルテウム大学【声楽科修士5コース入試内容】

みなさんこんにちはTagです。今回は「オーストリアへ留学したいけどどこを受験しよう?」と迷っている皆さんザルツブルク・モーツァルテウム大学の情報をお届けします。大学の特徴や入試内容などが記載されているので留学先の大学を選ぶ参考になれば嬉しいです。

この記事は2022418日時点の情報です。

オーストリア音楽大学一覧みなさんこんにちはTagです。「音楽留学をしたい!」そう思った時、まず決めなければいけないのはどの国のどの大学に行きたいかです。今日はオ...

Contents

概要

ザルツブルク・モーツァルテウム大学(Universität Mozarteum Salzburg)はオーストリア、ザルツブルク州にある総合芸術大学です。その歴史は1841年にさかのぼります。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの死後50周年にモーツァルテウムがザルツブルクに設立され、音楽学校、音楽院を経て1970年に大学認定されました。あのヘルベルト・フォン・カラヤンの出身校でもあります。ザルツブルク・モーツァルテウム大学は芸術と芸術的実践の創造と解釈、考察とコミュニケーションに本質的な貢献をすることを使命としています。

ウェブサイト: Universität Mozarteum Salzburg

アクセス

住所: Mirabellplatz 1, 5020 Salzburg

Salzburg Hauptbahnhof (ザルツブルク中央駅)から
Bus25, O-Bus1, O-Bus3, O-Bus6
Salzburg Hauptbahnhof (Südtiroler Platz)停留所→Salzburg Mirabellplatz (Mozarteum)停留所(所要時間約5分)

Salzburg Flughafen (ザルツブルク空港)から
O-Bus2
Salzburg Airport (Terminal/Chr.-Doppeler Platz)停留所→ Salzburg Mirabellplatz (Mozarteum)停留所(所要時間約24分)

O-Bus10
Salzburg Airport (Terminal/Chr.-Doppeler Platz)停留所→Salzburg Ferdinand-Hanusch-Platz 停留所徒歩7(所要時間約23分)

 

声楽科校舎

住所:Schwarzstraße 26, 5020 Salzburg

声楽科の校舎は本校舎からミラベル庭園を挟んで向かい側にあります。

コース

ザルツブルク・モーツァルテウム大学には修士号取得のための5つのコースが準備されています。

Gesang-MA(声楽科修士)

歌のレッスンは、1841年にモーツァルテウムが設立されたときからすでに重要な役割を担っており、それは今日でも変わっていない。歌手のプロとしてのあり方も大きく変わり、優れた声質や音楽性はもちろん、演奏技術にも大きな期待が寄せられています。学位プログラムは、音楽生活の多様な現実のために卒業生を包括的に準備するように設計されています。

(ウェブサイトから引用・翻訳)

 

Oper und Musiktheater-MA(オペラ科修士)

ミュージカル劇場の修士課程の目的は、学生が独立した、批判的な芸術的人格になると、彼または彼女は国際的なオペラビジネスで自分自身を保持できるようにするために、演出家や指揮者の平等な、自己決定と創造のパートナーにするために訓練することである。交響楽団や室内楽団との定期的な舞台公演は、モンテヴェルディから現代音楽までのレパートリーへの理解を深めてくれます。W.A.モーツァルトのオペラをはじめとするオペラ文学の中心的作品に加え、その他のジャンルや音楽劇の形式、ワークショップや上級コースも定期的に開催しています。

(ウェブサイトから引用・翻訳)

 

Lied und Oratorium-MA(リート・オラトリオ科修士)

ウェブサイトの記載はGesang-MAと同様

 

Barockgesang-MA(古楽声楽科修士)

いわゆる「古楽」は、現代のコンサートライフにおいて、重みのある、非常に生き生きとした役割を担っている。古楽研究所は、古楽とその演奏実践の分野における多様な能力を、学際的な方法で結集しています。学生の志向と進路の両方を考慮した資格の取得を目指しています。研究所は、対応するコース、講演会、プロジェクトを調整し、組織しています。

(ウェブサイトから引用・翻訳)

 

Kooperationsstudium neue Musik-MA
BERN – DRESDEN – SALZBURG
(共同研究現代音楽科修士)

現代音楽の分野での深い知識とスキルは、音楽家や歌手のプロフェッショナルな条件としてますます重要なものとなっています。

国際現代音楽修士課程は、ザルツブルク・モーツァルテウム大学、カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学、ベルン芸術大学の協力プログラムとして提供されており、学生は総合的な学習範囲を享受し、国際的な専門家とのコンタクトを確立することが可能です。

学生は、2つの協力大学のそれぞれで1学年を過ごします。器楽または声楽のレッスン、現代室内楽を中心としたレッスンに加え、音楽劇、ライブエレクトロニクス、即興演奏などの分野も経験できるプログラムとなっています。また、共同アンサンブルプロジェクトも実施され、その成果は3つのパートナー機関で交互に発表されています。

(ウェブサイトから引用・翻訳)

歴史のある大学なだけあってバロックから現代音楽まで幅広い専門コースが提供されています。特に共同研究現代音楽科-修士は2つの大学と提携して4ゼメスターのうち2ゼメスター(1年)を他の大学で過ごすという大変興味深い内容です。リンクの教員一覧やこの後紹介する入試内容などから自分の専門的に学びたいコースを選択してみてください。

 

教員一覧

オーストリアやドイツの大学ではほとんどの大学のウェブサイトに教員の連絡先が記載されています。こちらを参考にVorsingenなど申し込んでみてください。

Gesang-MA教員一覧
Oper und Musiktheater-MA教員一覧
Lied und Oratorium-MA教員一覧
Barockgesang-MA教員一覧
Kooperationsstudium neue Musik-MA教員一覧

受験前に必ず受けておきたいVorsingenを解説Vorsingen / 受験準備 / メール連絡 / Vorsingen用メール例文 / 志望校に合格できる可能性があるかを知れる貴重な機会 / 合格の可能性を高める / Tagの音楽留学の大学記事では教員一覧のリンクを付けているので簡単に教授の連絡先に辿り着くことができます...

 

入試曲目・内容

Gesang-MA

・歌曲4
・オペラアリア2
・オラトリオアリア2
異なるスタイル、時代、言語の曲を用意すること。提出曲にはドイツ語、イタリア語、フランス語を一曲ずつ含めること。オラトリオ以外は暗譜で演奏すること。

 

Oper und Musiktheater-MA

・オペラアリア6
6曲のうち2曲は舞台に適した形であること。少なくともドイツ語とイタリア語を1曲ずつ、さらにレチタティーヴォ付きのアリアを1曲用意すること。

 

Lied und Oratorium-MA

・異なる時代、スタイルの歌曲8曲(4曲はドイツ語)
・異なる言語のオラトリオアリア3
全てのプログラムは暗譜で演奏すること。

内容

1: 自身で選んだ歌曲とアリア(一曲はドイツ語)を演奏。オラトリオ科、オペラ科の場合は自身で選んだ1曲を演奏。その後場合によっては審査員の選んだ曲を演奏する。

中間ラウンド:該当した場合、歌曲およびオラトリオの教師もしくはオペラおよび音楽劇の該当する教師と約20分間のリハーサルを行うこと。

2: 提出したプログラムの残りの曲から演奏。必要に応じて、審査員との面接(志望動機、経歴、これまでの学業、希望や進路について)が行われる。

 

Barockgesang-MA

・少なくとも2つの異なる言語による、異なるスタイルの作品を3つ以上
提出されるプログラムは、技術的・様式的な多様性を考慮し、いくつかの様式または時代の代表的な作品を含んでいなければなりません。

そのうち以下の作品を用意すること。

・17世紀前半の単旋律作品(例:C.モンテヴェルディ, F.カヴァッリ, H.シュッツ, H.ロウズ)1曲
・レチタティーヴォ(センプリチェ/セッコ、アッコンパニャートは認められません)
・18世紀のアリア(J.S.バッハのミサ曲や受難曲、またはG.ヘンデルやA.ヴィヴァルディのオペラ)
・自分の母語によるスピーキング・ワード作品(詩、劇作、小説の抜粋)

内容

審査員は、このプログラムの中から約15分の演奏を選択する。演奏に加えて審査員との面接。候補者はコンティヌオ奏者を連れてくることができるが、大学側からはチェンバロ奏者とA=415 HzA=440 Hzのチェンバロが用意されている。

 

Kooperationsstudium neue Musik-MA

作曲家やスタイルの指定はありませんが、提出されるプログラムは、技術的・様式的な多様性を考慮し、それぞれの楽器または歌唱のための代表的な楽曲を含んでいなければならない。

内容

1: ビデオ審査(3曲)

2: 異なるスタイルの現代音楽作品3曲を含む2025分の芸術プレゼンテーション

受験時期は変動があるためこちらをご覧ください

 

語学証明

ザルツブルク・モーツァルテウム大学ではドイツ語を母国語としない受験者は語学証明を提出しなければいけません。修士号の場合入学試験時にA2レベルの語学証明が必要です。
大学で語学証明として認められるのは以下のものです。

・Österreichisches Sprachdiplom Deutsch (ÖSD)
・Goethe-Zertifikat
・Deutsche Sprachprüfung für den Hochschulzugang (DSH)
・Deutsches Sprachdiplom der Kultusministerkonferenz (DSD)
・telc Sprachzeugnis
・Sprachzeugnis des Österreichischen Integrationsfonds (ÖIF)

日本でドイツ語の証明書を取得する場合はGoethe-Zertifikatがおすすめです。

学費

授業料はオーストリア市民またはEU/EEA市民は学期あたり363.36€、第三国の学生は1学期(半年)あたり726.72€

日本は第3国に当たるため学費は年間で1,453.44€となります。1€=130円とすると1年間の学費は188,947円。約20万円ほどかかると考えてよいでしょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はザルツブルク・モーツァルテウム大学の情報をお届けしました。この記事が受験校を選ぶ際にみなさんのお役に立てば嬉しいです。また今回は受験申し込みに関する情報(必要書類など)は省いています。志望校が決定し、実際に受験する際はご自身で大学のウェブサイトを確認してみてください。

schönen Tag noch!