みなさんこんにちはTagです。今回は「ドイツへ留学したいけどどこを受験しよう?」と迷っている皆さんにカールスルーエ音楽大学(Hochschule für Musik Karlsruhe)の情報をお届けします。大学の特徴や入試内容などが記載されているので留学先の大学を選ぶ参考になれば嬉しいです。
※この記事は2022年6月時点の情報です。

Contents
概要

カールスルーエ音楽大学(Hochschule für Musik Karlsruhe)は、多様な音楽・文化活動を担う芸術・学術機関であり、芸術、科学、音楽教育の分野で活躍する学生を育成しています。
最高の芸術的品質、音楽に関する差別化された思考、社会的責任ある行動は、大学の志であり目標でもあります。ドイツでも有数の教育機関として、国際的に高い評価を受けています。また、2013年にカールスルーエのランドマークの一つであるゴッテザウエ城周辺のキャンパスがオープンしました。
この大学において最も重要なことは、約50カ国から集まった約620人の学生が、音楽家、科学者、ジャーナリスト、コンピュータ科学者、教育者といった職業に就くために、質の高い授業と最適な準備を行うことです。
ウェブサイト: Hochschule für Musik Karlsruhe
アクセス
住所: Schloss Gottesaue, Am Schloss Gottesaue 7, 76131 Karlsruhe
最寄り駅:
路面電車(5)
Karlsruhe, Schloss Gottesaue停留所から徒歩1分
路面電車(1,2)
Gottesauer Platz/BGV停留所から徒歩5分
路面電車(1,2,5)
Tullastraße / Verkehrsbetriebe停留所から徒歩7分
お城の敷地内に大学があるなんて日本人から考えると不思議な感じがします。最寄り駅も多く物価も高くないため学生にとっては学びやすい街だと思います。
コース
カールスルーエ音楽大学には修士号取得のために2つのコースが準備されています。
Gesang-MA(声楽科-修士)
Operngesang-MA(オペラ科-修士)
カールスルーエ音楽大学の声楽科は国際的な舞台経験や指導経験を持つ講師陣で構成されています。その特徴は、「オープン・レッスン」や、すべての同僚からフィードバックを受ける定期的なオーディション・トレーニングなど、革新的な教育形態にあります。
このようにして、幅広いソリューションが学べるとともに、講師陣が信頼関係を築きながら、個々のトレーニングパスに共同責任を持つことができます。
ソロや教育的な職業に就くためのトレーニングに加え、アンサンブルや合唱歌手の特定の要求に応えるためのアンサンブルワークも提供しています。
歌曲講習会や音楽劇研究所、バーデン州立劇場、地域のコンサートプロモーターとの緊密な連携は、学生たちに幅広い機会を与えています。
さらに、国際的な歌手の方々を定期的に招き、マスタークラスを開催しています。
(ウェブサイトを参考・翻訳)
オープンレッスンは他の大学ではなかなか見ることのできない珍しい教育形態だと思います。オープンだからこそ学生にも教員にもより強い責任感が生まれるのかもしれませんね。ぜひレッスンを覗いてみたい…
教員一覧
オーストリアやドイツの大学ではほとんどの大学のウェブサイトに教員の連絡先が記載されています。こちらを参考にVorsingenなど申し込んでみてください。
教員一覧はウェブサイトの下部に記載されています。

入試曲目・内容
Gesang
以下の内容を満たすプログラムを準備すること
a) 4つの様式時代の歌曲、オラトリオ、オペラから10作品
・うち1作品は1950年以降に作曲された現代曲
・原語 (最低3ヶ国語) で演奏すること
・オラトリオ以外のプログラムは暗譜で演奏すること
・ピアノ伴奏の楽譜を必ず持参すること
b) ドイツ語の朗読(モノローグ、叙情詩、散文)
※アリアや歌曲のテキストは認められない
10曲用意するのは他の大学の入試と比べると若干多いですが、その分作曲家の指定はないため選曲はしやすいはずです。
Operngesang
3つの様式時代のオペラアリア5曲以上(うち1曲はドイツ語)
・演奏は全て暗譜で行うこと
・プログラムは書面で提出
・ピアノ伴奏の楽譜は持参すること
1次試験
提出したプログラムの中から1つ以上の作品を演奏すること。
2次試験
a)ドイツ語による約5分間のテキストを準備し、暗記して上演すること。
b)演技演習と即興
入学するためにはドイツ語の豊かな知識が求められる。また、イタリア語の基礎知識があることが望ましい。これらの能力を確かめるために口頭試験が行われます。さらに、学習したオペラのレパートリーやその他の作品の概要を書面で提出すること。
曲数は他の大学と比較しても平均的ですが、その他にテキストの準備や高い語学力が必要とされるため、受験の際は綿密な準備が必要です。ドイツ語のほかにイタリア語の基礎知識が求められるのも特徴的です。
語学証明
カールスルーエ音楽大学では入学時にB1レベルの語学証明が求められます。また、入学してから1年以内にB2レベルの証明書を提出できなければ進級することができません。
大学で認めている語学証明はヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に準じたものなので特にこだわりがなければゲーテインスティテュートの証明書を取得しましょう。
語学証明について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

学費
州立大学授業料法に基づき、カールスルーエ音楽大学では、欧州連合加盟国または欧州経済領域に関する協定の他の締約国の国籍を持たない学生(留学生)に対し、2017/2018冬学期からバーデン=ヴュルテンベルク州の授業料を徴収することになっています。
授業料は、学士課程、その他の学部課程、連続した修士課程に対して課されています。すでに国内でのつながりがある留学生や、国内の高等教育機関への入学資格を持つ学生は、学費の支払い義務が免除されます。料金は1学期あたり一律1,500€です。
1€=130円とすると年間で約390,000円となります。
学期費は変動する可能性があるため実際に受験する際はこちらから確認してください。
まとめ

いかがだったでしょうか?今回はカールスルーエ音楽大学の情報をお届けしました。この記事が受験校を選ぶ際にみなさんのお役に立てば嬉しいです。
カールスルーエはフランスとの国境付近にある都市であり、1715年に建設された計画都市です。ライン川や黒い森(シュヴァルツヴァルト)が近く、自然豊かな土地でもあります。
また今回は受験申し込みに関する情報(必要書類など)は省いています。志望校が決定し、実際に受験する際はご自身で大学のウェブサイトを確認してみてください。
schönen Tag noch!