留学

数万円節約!ドイツ語の語学証明を独学で手に入れよう【A1】

みなさんこんにちはTagです。突然ですがドイツ語勉強してますか?オーストリア・ドイツへ留学する際、必ず必要になるのが語学証明書です。受験校によって異なりますが、音楽大学修士の場合、入学試験時にA2、入学してから1年以内にB2の語学証明を求められることが多いです。

留学前にA2まで取得しておくと受験校の選択の幅が広がるだけでなく、留学してからの語学学校の費用も抑えることができるので節約にもなります。なるべく早めに取得しておきましょう。

今回はゲーテ・インスティテュートが発行するGoethe-Zertifikat(ゲーテ証明書)を中心に語学証明書や勉強法について紹介していきます。

 

Contents

ゲーテ・インスティテュートとは

ゲーテ・インスティトゥート(Goethe-Institut)はドイツ政府が設立した公的な国際文化交流機関で、外国人にドイツ語教育を推進し、国際的な文化交流・文化協力をする非営利団体であり、本部はミュンヘンにある。団体名の由来はドイツの詩人であるヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテである。ドイツ語コースには年間で234,000名が受講している。

Wikipediaから引用

 

ゲーテ・インスティテュートはドイツ語の教育機関として最も有名なものの一つです。日本では東京・大阪・京都それぞれに拠点を持っています。ドイツ語を普及させる活動の中で語学試験や語学学校の運営が行われています。授業の形態も通学制のコースの他にもウェブ会議式授業やオンライン授業などどんな人でも学びやすいよう考えられています。

Goethe-Zertifikat(ゲーテ証明書)とは

Goethe-Zertifikat(ゲーテ証明書)とはゲーテインスティテュートで発行される世界中で使える公的な語学能力証明書です。ドイツ語の語学証明は様々な機関が発行していますが、Goethe-Zertifikatはオーストリア・ドイツどの大学でも語学証明として認めています

この証明書は6段階のレベルに分かれています。「A1→A2→B1→B2→C1→C2」の順にレベルアップしていきます。

上のレベルを持っているに越したことはありませんが、音楽で留学する方は留学前にA2、受験後入学までにB1、入学してから1年以内にB2を目標にすると計画が立てやすいと思います。音楽以外でオーストリア・ドイツの大学へ留学を目指す方は入学時にC1まで必要とする大学が多いようです。

 

A1ってどんなレベル?

A1はゲーテ証明書の最初の段階にあたるものです。この試験に合格して、証明できるドイツ語能力は以下のものです。

・相手がゆっくりと明確に発音してくれれれば、簡単な言葉でコミュニケーションすることができる

・日常的でよく使われる表現や簡単な文(例えば自分の家族について、買い物や仕事、身近なことについての情報)を理解し、活用することができる

・自分や他の人を紹介したり、他の人に個人的なこと、例えばどこに住んでいるのか、どんな人を知っているのか、どんなものを持っているかなどを質問をすることができる

この説明文を見るとなんだか難しいように思えるかもしれませんが、心配いりません。音大生の場合はのドイツ語の授業で学んだ知識+少し試験対策をすれば問題ない範囲です。「0からドイツ語始めます」という方は次の項目で解説している勉強法を参考にしてみて下さい。

 

独学での勉強法

1番手っ取り早いのは語学学校に通うことですが、A1は独学でも十分合格することができます。ドイツ語の勉強法は無数にあると思いますが、今回は僕が実際に独学でドイツ語を学ぶ上で実践した内容をお伝えします。

この勉強法が絶対!という訳ではなく、あくまで一例ですのでどう勉強していいかわからない時の参考程度に目を通してもらえればと思います。

具体的な勉強内容はこちら

単語
文法
参考書
過去問

 

単語

単語はゲーテ・インスティテュートのホームページにA1に必要な単語リストが公開されています。長期的に学ぶなら単語帳を1冊買うことをおすすめしますが、A1合格のみを目標とするならこの単語リストで100%問題ありません。単語リストはこちら

僕はわからない単語を調べて書き出しひたすら声に出して読んでました。書くよりも読んで声に出す方が効率的に何度も繰り返すことができます。例文を読むことで文法も確認出来て一石二鳥です。

文法

文法は東京外語大学言語モジュールで勉強しました。僕は文法の基礎は言語モジュールの基礎完成コース学びましたが、基本的な文法の理解はそれで十分でした。文法の説明はもちろん練習問題もすべて無料で学ぶことができるので気になった方はぜひ覗いてみて下さい。

わからない文法がある時は参考書以外にもVollmondというブログがおすすめです。サイトではドイツ語に関する様々な情報が発信されています。どの記事も読みやすく勉強の助けになるはずです。僕も文法で確認したいことがある時はたびたび利用しています。

参考書

さすがに何も参考書がないのは不安になったので1冊だけ購入しました

こちらの参考書は「読む、聞く、書く、話す、文法」試験に必要な各技能をわかりやすく学ぶことができました。リスニングはCDで聞くこともできますが、リスニング練習のページにはQRコードが付いており、それを読み取ることで音声を再生できる点も良かったです。

今になって思うのは現地の語学学校で使われる教科書で勉強するのも効果的だと思います。

 

過去問

過去問は絶対やった方がいいです。ゲーテインスティテュートのHPに3回分公開されています。本番と全く同じ形式なので記入の仕方や試験の流れも知ることができます。

単語、文法がある程度できていれば十分に解くことができますし、過去問を解くことで自分の苦手な部分を知ることができます。過去問を無料で3回分も公開してくれるなんてゲーテは太っ腹ですよね。練習問題はこちら

 

試験内容

A1の試験は4つのカテゴリーに分けられています。

読む(lesen)
聞く(hören)
書く(schreiben)

話す(sprechen)

「読む、聞く、書く」は過去問を解くことで本番の形式や雰囲気を知ることができますが、「話す」は過去問だけではイメージしづらいです。しかし、幸いなことにYouTubeで「A1 sprechen」と検索すれば実際のテストの様子が公開されている動画があるのでそこから雰囲気を掴むことができます。

動画を見て頂ければわかりますが、意外と皆さん拙いドイツ語ですし、試験官も優しく聞いてくれるので心配の必要はありません。自己紹介など事前に準備できる部分は書き出して、暗記しておきましょう。

話す練習をしたい方はお互いの母国語を教え合う言語交換アプリTandemが便利です。

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4つのカテゴリーそれぞれ25点の合計100点満点です。合格ラインは60点以上なので各カテゴリー15点以上取ることができれば合格することができます。

 

まとめ

今日はゲーテ・インスティテュートが発行するGoethe-Zertifikat(ゲーテ証明書)を中心にオーストリア・ドイツへの留学に必要不可欠な語学証明についてご紹介しました。

A1はドイツ語のスタートラインです。新しいことを学ぶのは労力が必要ですし、モチベーションの維持も大変です。特に最初は文法や単語が中心となるのでつまらなく感じてしまう方もいるかもしれません。そんな時はTandemやSNSでドイツ語仲間を見つけてモチベーションをあげましょう!

勉強すれば絶対合格できる試験なので諦めずに挑戦してみて下さい。
schönen Tag noch!