みなさんこんにちはTagです。今回は「ドイツへ留学したいけどどこを受験しよう?」と迷っている皆さんにベルリン芸術大学(通称UdK Berlin)の情報をお届けします。大学の特徴や入試内容などが記載されているので留学先の大学を選ぶ参考になれば嬉しいです。
※この記事は2022年5月時点の情報です。

Contents
概要

ベルリン芸術大学(Universität der Künste Berlin)は、世界で最も大きく、最も多才で、最も伝統的な芸術大学の一つです。美術、デザイン、音楽、舞台芸術の各学部と、ベルリンキャリアカレッジ(Central Institute for Continuing Education)が提供するコースは、芸術と関連科学の全領域をカバーし、70以上の学位プログラムを提供しています。
音楽学部は過去200年にわたり、ベルリンの音楽教育を最高レベルで支えてきた名門校の伝統を受け継ぐ学部です。音楽の多様性を表現し、そのために専門性の高い場所と出会いの場を確立しています。オーケストラや室内楽、古楽、現代音楽などの芸術的なトレーニングから、教会音楽、指揮、作曲、サウンドエンジニアのトレーニングなど、芸術・教育的な分野まで、幅広く対応しています。
ウェブサイト: Universität der Künste Berlin, UdK
アクセス
住所: Hardenbergstraße 33, 10623 Berlin
最寄り駅:
地下鉄(U2)
U Ernst-Reuter-Platz駅から徒歩5分
地下鉄(U2,3,9)
Bahnhof Zoologischer Garten駅から徒歩5分
バス(245,M45)
Steinplatz停留所から徒歩1分
コース
ベルリン芸術大学には修士号取得のために2つのコースが準備されています。
Master Oper
(オペラ科-修士)
Master Lied/Oratorium/Konzert
(リート/オラトリオ/コンサート科-修士)
学習プログラムは実践を重視しているため、常に変化する専門的な実務の必要性を考慮しています。ベルリン芸術大学における声楽科修士の目的は、舞台に立てる歌手/パフォーマーを育成することです。
研修の基本的な柱は、歌唱、音楽解釈、舞台美術の科目です。個人の能力開発は、幅広い特定科目(現代音楽、古楽、芸術的な語り、作品や役の演劇論、動きなど)によってサポートされています。
また、これらのプログラムの目的は、あらゆる規模のオペラハウスや、高いレベルでのフリーランスの仕事のためのソロ・レペティトゥールを養成することです。ピアノリダクション、指揮の基礎、視唱、レチタティーヴォの構成、楽譜の演奏が最も重要な柱となります。
必要な自主性は、教員が監督する集中的な職業実践によって支えられています。授業と舞台制作を密接に関連させることで、プロフェッショナルの実践に関連する資格を付与しています。
(ウェブサイトを参考・翻訳)
教員一覧
オーストリアやドイツの大学ではほとんどの大学のウェブサイトに教員の連絡先が記載されています。こちらを参考にVorsingenなど申し込んでみてください。

入試曲目・内容
Master Oper
・オペラアリア5曲、オラトリオアリア1曲
(アリアのうち1曲はレチタティーヴォ付き。オラトリオアリアは楽譜を見て演奏可能)
・歌曲3曲(少なくとも1曲はドイツ語であること)
・オペラの中・大規模なパート(暗譜の必要はない)
・暗記したドイツ語による演技テキスト
(演劇または映画から、音楽作品、詩、バラード、小説は不可、2分程度)
1次試験
自身で選択したオペラアリアを演奏。場合によって追加の演奏やテキストの朗読、以下の能力試験が行われることがあります。
a) 音程の定義と歌唱
b) 和声の認識
c) 視唱と、ピアノで演奏された音列を声に出して繰り返す能力
d) リズムの練習
e) 簡単な曲(例:ソナチネ、短い前奏曲など)を演奏し、ピアノ演奏能力を評価
※1次審査はビデオ審査で行われる場合もあります。
ビデオ審査で提出しなければいけないものは以下の通りです。
・異なる時代様式からの2つのアリア(1つはレチタティーヴォ付き)
・歌曲1曲(アリアを含めた3曲のうち1曲はドイツ語)
・ドイツ語の暗記によるドラマテキスト(約2分、オペラ、詩、バラード、小説ではなく、劇や映画に由来するものであること)
2次試験
自身で選択したオペラアリアを演奏。その後審査員の指定によって追加の演奏やテキストの朗読、オペラパートの試験が課されます。
Master Lied/Oratorium/Konzert(LOK)
・歌曲10曲
(そのうち3曲は20世紀または21世紀のもので、少なくとも1曲は無調のものであること。このリストにない作品を選択した場合、その作品を申請書とともに提出しなければならない少なくとも2曲はドイツ語で歌われなければならない。)
・オラトリオ・アリア3曲
(少なくとも1曲はドイツ語で歌われたもの、楽譜を見て演奏可能)
・オペラアリア1曲
・オラトリオの中・大役(暗譜不要)
・ドイツ語の12行以上の詩を暗唱
1次試験
自身で選択したオラトリオアリアを演奏。場合によって追加の演奏やテキストの朗読、以下の能力試験が行われることがあります。
a) 音程の定義と歌唱
b) 和声の認識
c) 視唱と、ピアノで演奏された音列を声に出して繰り返す能力
d) リズムの練習
e) 簡単な曲(例:ソナチネ、短い前奏曲など)を演奏し、ピアノ演奏能力を評価
※1次審査はビデオ審査で行われる場合もあります。
ビデオ審査で提出しなければいけないものは以下の通りです。
・レチタティーヴォ付きのオラトリオアリア
・歌曲1曲(アリアを含めた2曲のうち1曲はドイツ語)
・ドイツ語による詩(12行以上)
2次試験
自身で選択したオラトリオアリアを演奏。その後審査員の指定によって追加の演奏やテキストの朗読、オラトリオパートの試験が課されます。
試験では大学側から受験者全員にピアノ伴奏を提供されます。
語学証明
ドイツ語を母国語としない受験者はドイツ語能力を証明するものも提出する必要があります。出願時にはドイツ語A2、入学時にはドイツ語B2の語学証明書を提出しなくてはいけません。
大学で語学証明として認められているのは以下のものになります。
・DSH
・ÖSD
・Goethe-Zertifikate
・telc Deutsch
・TestDAF

学費
ベルリン芸術大学は学費は無料ですが、半年ごとに学期費として313.09€かかります。学期費の金額の内訳は明記されていませんが、内容は以下の通りです。
・学生団体負担金 (AStA) 10,60€
・StudierendenWERK BERLINへの寄付 54,09€
・管理費 50.00€
・セメスターチケット 195.80€
・セメスターチケットの学生団体管理費 2,60€
1€=130円とすると年間で約80,000円ほどになります。
まとめ

いかがだったでしょうか?今回はベルリン芸術大学の情報をお届けしました。この記事が受験校を選ぶ際にみなさんのお役に立てば嬉しいです。また今回は受験申し込みに関する情報(必要書類など)は省いています。志望校が決定し、実際に受験する際はご自身で大学のウェブサイトを確認してみてください。
ベルリンはクラシック音楽の発祥の地ともいわれており、オペラやオーケストラも世界最高峰です。ドイツの首都でありながらも現在もバロック式の建造物や教会が残っており、街並みも大変美しいです。受験しなかったとしても一度は訪れてみたい街ですね。
schönen Tag noch!